空いた席には、誰かが座る
誰かが亡くなったあと、その人が担っていた仕事の席には、当たり前のように、別の人がすぐに座って代わりの仕事を担っていく。そのうちに「代わり」でもなくなっていくのだろう空いた席のことは、誰かがやらなきゃい
kyokoono "waffles"
みんな、たぶん記憶をなくした人
ねほりんぱほりんの「記憶をなくしたことがある人」の回がとても印象的だったその方は奥さんの名前だけ覚えていて(思い出はない)家族も仕事も自分の名前も違和感があって事故の後も記憶は戻っていなくてだから人生
浮き足立たないための参鶏湯
これはだいぶ前に書いたものです。しかし読み返してみると、全く同じこと思って自戒自戒。ハレとケは本当に難しいハレの興奮に引きずられすぎないでハレに期待と失望を乗せすぎないでケの日常をいとおしみながらハレ
「深読み」という娯楽
コンピューターおばあちゃん、という曲が好きだという話は以前もしたかと思うのですが、今日エレベータでふんふんと口ずさんでいたらはっ、と気づいて刺さった部分がありました。それはコンピューターおばあちゃんコ
希望のあるところには試練が
「希望のあるところには必ず試練があるものだから」ー 1Q84村上春樹さんもうそう言っていたけれど希望も絶望もないその代わりに試練もない平坦な道を選ぶのか希望に満たされる代わりに輝きにふれるために試練に
「分際」について考える
一去年までは北欧=マリメッコ、ムーミン、森と湖みたいなイメージを持っていたけれど、最近はすっかり北欧=デスメタル(風メイク)、斧、オーディン、ヴァルハラみたいなイメージに変わってしまった。笑北欧側から
人生はHow to use
語学というのは、ファッションと同じだなあ、と感じた本日。どれだけ言葉を頭に詰め込んでも、実際に自分自身で使いこなせなきゃ、意味ないの。どんなに可愛い服を買って引き出しをいっぱいにしても、コーディネート
一年の最後に/創造というカタルシス
年の終わり、こんな興味深い新聞記事を見かけました。(宗雪孝夫さん著/以下、引用)芸術家は、闇を自己浄化する過程から芸術を紡ぎ出す。芸術家から闇を摘み取ることは、創造の芽を潰すことに等しい。闇を抱え続け
カッコよさと、揺らぎと信念
自分が「かっこいい」と思ってることが人生の価値観なのだとしたらそれは簡単に揺らぐことのないものだと思っていたけれどあれ、違うな、という瞬間に出くわしながら価値観は修正されていく気がしますこれはカッコい
頭でノン・心でウィ
僕の耳なら貝殻さ海の響きが好きなんだージャン・コクトーMon oreille est un coquillageQui aime le bruit de la mer.語学習得の道、めげずになんとか歩
「さよならサンキュー」と青春について
この春の秀英予備校さんのCMにwafflesの「さよならサンキュー」が起用されています(「10歩-tempo-」収録曲)映像に合った形で起用いただける喜び!高校生とwaffles! ありがとうございま
私の中のタジオと、言葉の鎖
半分、青い。で出てくる「タジオ」という言葉。「タジオ」と聞くと、壊れそうで、色気のある繊細少年なイメージがある。Troye Sivanを見ると思い出す。耽美的。声と佇まい
曲づくり中に思うこと
産みの苦しみのイメージ
音楽というプールから、上がった後に
録音をしてると、あっという間に世界が夜になっていて。「太陽の下で音楽ができる幸せ〜!!」みたいなハピネス感覚がいつの間にか終わってスピーカーのスイッチを切る際には、一抹のさびしさも。どうして、人は音楽
葉っぱちゃんのすごいメッセージ
植物に詳しい方々の話を聞きながら植物を見て回る時間を満喫。いろんな植物たちの生き方が知れて、とっても面白かった。それと併せて、なんだかとても象徴的なヒントをいくつか得られたのです。
リベルテ・エガリテ・フラテルニテ
Je suis né pour te connaître. Pour te nommer. Liberté. 私は君を知るために、君を名付けるために、生まれてきたのだ――「自由」よ。by.Paul E
シャンゼリゼ歌いたくなるウキウキ通り
いつか書こうと思ってたけど、CMでこの曲が流れ始めたので、触れずにはおられなくなった♡笑
ばら色のばら子さん@コクトー
街中でフランス語を見かけるたび、フランス読みして楽しむというプティなお戯れが、日々の癒しになっています(重症)オージョードゥイーは、レストホン劣等生でもなんのその、愉しきフランス語の世界・・・・最近好
いたくないものの、つよいもの
Sticks and stones may break m bones,but words will never hurt me.ー石や枝を投げられたら痛むけれど、言葉にはその力はない(イギリスの諺)
大人の仕草と、おぼこなハート@ヴェルレーヌ
誰かに、喜ばれるのは、嬉しい事だし求められるのも、嬉しい事だし爪痕を残せたりしたら、嬉しい事だし期待以上を渡せるのも、嬉しい事だしハードルみたいなものが見えると高めに飛び越えたくなりはみ出す個性を抑え
一歩の連鎖、の巻
ドキドキしながら、冒険スカートを買ったら次はそれに似合う 冒険靴が欲しくなり買ったら 次はそれに似合う 靴下が欲しくなり完成すると どこかへ出かける話がしたくなり服から始まる、るんるんこれは下から上へ
歌うピアノの詩人
「音楽は歌であるべきなのです」「ピアノを弾きたいのなら歌なわなければなりません」by.ショパン
夕日に染まるキツネを見ていた
人に優しい社会、というのは色々だ。自由があることか。争いがないことか。ストレスが少ないことか。すべてが誠実なことか。全部、微妙に意味が違う。自由を履き違えるなよ!なんて言うけど身勝手との境界線も曖昧だ
トウガラシが辛い理由 / the reason we feel hot the pepper
メキシコ出身の先生からこんなの教えてもらったのだけど!全然言葉わかんないけど、好き〜この分かりやすさ。笑要約するとね、トウガラシ、鳥には辛くないらしい。遠いところに種を撒いてもらいたいから、むしろ食べ
冬の蝶
ところで「蝶」のことをこんな風に書いてある本を読みました。蝶。二つ折りの恋文が、花の番地を探している(『博物誌』ジュール・ルナール著/岸田国士訳)蝶の羽は、二つ折りのラブレター!私ですら目がまんまるで
なくしたくないもの
くちびるには歌でもいいがこころには そうだな爆弾の一個くらいはもっていたいな(中略)こころに爆弾があって信管が奥歯のあいだにあってそれをしみじみ噛み締めるとBANG!ぼくがいなくなってしまうんだ(いい
赤の女王仮説、の巻
文系ですが生物だけは昔からスキで、遺伝とか、ダーウィンの進化論とか、そういうのは興味アリで。で、最近見た「爆問学問」って番組に出てた長谷川眞理子さん、という人類学者さんがとってもユニークな方で興味持っ
からたちの花 / 吉屋信子
大好きな本ひとつ増えました。故・吉屋信子さんの「からたちの花」。昭和8年に連載されてた少女小説です。ある少女、麻子がうまれてから15歳になるまでの、心の成長を描いた話。.美しい姉妹に挟まれ、周囲の愛情
存在に感謝、の巻
昨日、ニュースで旦那さまが体がまったく動かなくなって、目の反応で会話している、という夫婦の特集を見ました。「大変ですねえって言われるんですけど、みんな生きるのは大変ですし、私たちのは、目に見える大変で
フレンチイタリアンな人、の巻
イタリア料理は海も山もあって新鮮な素材が手に入るから簡単な調理で美味しいから基本、ざっとした、おおかな料理になった。フランス料理は地理的に新鮮な素材があまり得られななったからソースや煮込みなど凝った料
詩人、の巻
自分の遺体を解剖して 人に見せるのが 詩人だ」夏目漱石さんがそんなことを言っていたと聞きましたぶざまな内蔵も、生きた証も、喜怒哀楽も、切り刻んで、他人に見せる。自分ですら、自分を少し距離感を持って眺め
りんりん(凛)ガール
私の心の詩です凛とした女の子におなりなさい阿久悠女の子だからといってヨワヨワしていたりメソメソしていたり何かというと他人を頼りにして愛しいと思われてみたりそんな子である必要はないのですよ助けてやりたい
身勝手な人、の巻
やりたいことがある人は身勝手ですだってやっぱり身勝手なくらいでないと大きな石は動かせないからあなたってば身勝手ねって呆れていた人でさえも身勝手から生み出されるものに魅了されたりしてね身勝手であることは
映画的詩的 数学的美的 文学的素敵、な小沢健二さん
ここ数年の動向はそんな熱心に追えていなかったのだけど、今回「誓いは消えかけてないか? 深い愛を抱けているか?」と問いかけるオザケンの新曲から溢れる"希望"の度合いの強さに、すっかり心奪われております。
出来不出来、の巻
「いかなる名人上手でも、細工の出来不出来は時の運。下手な細工を世に出して、かほどにご無念と思し召しなら、これからいよいよ精出して、世の中を驚かす立派な面を作ってくだされ。一生に一つでも立派な面を打てば
中城ふみ子さん
「しんちょうに けんきょに のびやかに」そういうひとに わたしはなりたい ずっと精進頭と心 どちらも うふふと笑えるようにしっかり立ちながら 人々のなかで生きながら雪かぜのなかに乙女と 母と なり曖昧
不ス、の巻
ああ、なんか今日はやけにぶすだな~と思うとき(いつもがいい、といった意では決してなく)ふとショーウィンドウに映る顔とかトイレで手を洗ったときに見えた横顔とかなんというかやっぱり精神なのだなあと思う顔の
MAY dream(辻征夫さん)
『婚約』鼻と鼻がこんなに近くにあって(こうなるともうしあわせなんてものじゃないんだなあ)きみの吐く息をわたしが吸いわたしの吐く息をきみが吸っていたらわたしたちとおからず死んでしまうのじゃないだろうかさ
拝啓、茨木のり子さま
あなたのかたわらで眠ることふたたび目覚めない眠りを眠ることそれがわたくしたちの成就です「急がなくては」本当に大好きな詩人の方。お互いに「目がくらみ」一目惚れで結婚して25年。その愛する旦那さんが亡くな
二つの瓶、の巻
滅多になく小さな香水瓶なんぞを買ってしまった日に帰宅したら、スノードームの瓶が割れて液が漏れ出していた思いがけず瓶がひとつ家の中に増えた日にひとつ、なくなってしまったのだったスノードームはNYで買った
老眼なんのその眼鏡、の巻
本を偏重したいそうな趣味だと最近は本当にその中に入り浸っている心と頭のスポンジがカラカラに乾いていたのかも?ものすごく吸いたがっているよんでもよんでも名作が出てくるからいっそ毎日図書館のなかで住むよう
リトルスプーン、の巻
こないだ、小学生の女の子がね。よくある使い捨ての、珈琲を混ぜるちっちゃいスプーンが好きでいつもそれをいろんなところから持って帰って、ゼリーやヨーグルトを食べてるの、て話してて。「あんなスプーンじゃ、時
男の空(くう)の巻
なんともなく女の人が群がっていく男の人、というのはその人のなかの「空」が広く大きい人 だと思うその逆は自分の空がともすると他人に侵されるのではないかとやたら構えている人、か。こういう違いは生来のもので
絶対女子感、の巻
男の子をうけとめる女の子女の子をうけとめるのも女の子染色体のXとYのまんま、みたいだって思ったXXとXY男の子はひとりで立っているYのまんまで***男の子の 優しさと思いきりの良さと女の子の たくまし
薬と毒
凡庸なことを「薬にも毒にもならない」などと言うけれど「薬にも毒にもなりすぎる」ということもあるのだろうか薬にも毒にもなりすぎる 人そこにいるだけで どこか強烈な 人誰かには ひどい毒で誰かには なによ
Crazy Horse
「知性」と「理性」は違う、って読んでる本に書いてあってああそうか、頭が良いというのと行動が賢いってのはやはり別だと気づくどんなに知性に貪欲になっても理性のない人間になってしまったらダメだよなぁって思っ
うたうとき / まどみちおさん
『うたを うたうとき』うたを うたう ときわたしは からだを ぬぎすてますからだを ぬぎすててこころ ひとつに なりますこころ ひとつに なってかるがる とんでいくのですうたが いきたい ところへうた
スランプ、の巻
星野源さまも言うところの「ものづくり地獄」にちょっとハマってしまったような気がしますものができない、のではなく出来たものの質をずっと自問自答してしまう、感じ私のアウトプットがこうなるのははたして「個性
人は生まれながら葛藤的に
多くの動物や 幼少期の子どもは「自分を客観的に見る目」を全く持ってないんだってだからあんなふうに、無邪気 大人が総じて目を細めるのは自分たちは 自分を客観的につい見てばかりな理性いっぱいの世界にいてだ
空っぽレンコン、の巻
加島祥造さんという90歳の詩人の方の番組を見たLonelyは 他人がいなくて寂しいの一人Aloneは 自ら孤独を受け入れての一人なんてこと言っていたたとえば身体は大勢に囲まれていても空っぽ、は誰の胸の
ほわほわ星人、の巻
作品をには「テーマ」が必要なのだけどそれを一言で言ってください、と言われると困ってしまうことがある昔から、勉強でも創作でも、感性というか感覚でほわほわ、やってしまうタイプであんまり先に理屈や理論を立て
ぶんかとみらい
「僕ね、オンナノコは文化を持ってるから スキなんだよね」昔、知り合いの上司さんがよく、言ってた。確かに、そういう女の子いっぱいいる。学びたくなる人、いっぱいいる。で、今の私にはあるかしらって悩む。たく
Erasing、の巻
無意識に鉛筆でうすく書き込んでしまった図書館の本消そうと思ったら思いのほか大変で破かないようにでも一ミリも残さないように注意を払って消していった書いたものを消すことは、こんなにも大変でたとえば 何かを
静の記録、の巻
人生における「静かな時間」のことは、記録しないから あまり後ろに残っていかない。けど静かな静かな時間のなかにいると、それは「すごく本当のこと」に思えてくる。動の記録しか書き留めないのは、すごく真実とか
終わりと始まり
旅日記、最終話です。今回の旅はおっきな発見がありました。それをくれたのは「Blue Grotto(青の洞門)」エリア。二大巨石遺跡と地中海ブルーをボートで堪能できる場所です。海水だけじゃなく岩壁も、絵
ミックス文化と4線譜の巻 / Mixed Culture, 4 lines score
マルタの”京都”的な存在、イムディーナ。なぜ京都かというと、16世紀ヴァレッタに遷都するまで2200年も首都だったから。今は静寂の街と呼ばれてます。あまりの静けさに、しばし立ち尽くす。時が止まった街。
ハチミツの国 / honey country
こんな夏みたいな日は植物の話を。2枚目のインゲンみたいなのは紀元前、5000年前から作られていたらしい最初期の農作物!?「キャロブ」というもの。1ふさ20センチ位あって大きいです。ゴゾ島ではハチミツや
すごい王と将軍 / in terms of "Knights"
オスマントルコのすごい将軍。通称サラディン。十字軍は、ついに彼にかないませんでした。このあたりは映画『キングオブヘブン』を見るのが早いかと。興味深く描かれています。注目すべきは、エルサレム国王ボードゥ
十字軍とデザインの話 / variety of designs
小さなマルタ島が歴史上で一躍注目を浴びたのが、聖ヨハネ騎士団の頃。騎士団は8つの国(言語圏)から成っていて、裕福な家庭出身の騎士(次男坊・三男坊)も多かったとか。聖地奪還に燃えて集まってくる人もいれば
生まれた海のはなし / Destruction and Creation
ゴゾ島にある、今年3月に話題になった場所、Azure Window。危うく保たれていた岩が遂に崩落してしまい、こんな姿に。
海の見える街 / home by the sea
魔女宅の曲が聞こえて仕方なかった!スリーシティーズというエリアです。絵画みたいな景色!16世紀オスマントルコとの戦で住民が勇敢に戦った事で、ヴィットリーオーザ(勝利の町)、インヴィッタ(無敵の町)なん
EUとヨーロピアンの話 / meet Europeans
食事時や夜には街角にどんどんレストランが出てきて、皆楽しそうに飲んだり喋ったり。その風景がとても好きでした。
騎士団は今も / Malta Cross
旅日記ももうすぐ終わりです。マルタには「マルタ十字/Malta Cross」と呼ばれるモチーフがあちこちにあって、隠れミッキーを探せ気分で歩いてました。さて、マルタ島を一躍、歴史上で有名にした、12世
中世の素敵インテリア
16世紀マルタ騎士団のイタリア人総督の御宅をそのまま残してる場所「Casa Rocca Piccola」。行こうか迷ってたけど、思いの外楽しかった場所です。うっとりしたい方におすすめ!インテリアが超素
始まりは十字軍 / Go To Malta!
この景色に会いたかった!finally, i've coming! 十字軍がきっかけだけど、中世だけじゃなく古代文明遺跡もいっぱいの島。しばらく旅の記憶と記録を綴りますThe history of “
マルチーズファッション
妙に惹かれた伝統衣装「ファルデッタ」。日差し強いもんね。ランウェイにこんな人いそうなボリューム感。50年前くらいまでは着られてたらしい。「今は着ないの?」ってお姉さんに聞いたら、「着るわけないわよ〜」