男の空(くう)の巻

なんともなく

女の人が群がっていく男の人、というのは

その人のなかの「空」が

広く大きい人 だと思う


その逆は

自分の空が

ともすると他人に侵されるのではないかと

やたら構えている人、か。


こういう違いは

生来のものではなく

それまで生きてきた歴史が作ったものかもしれないが


ともあれ

女はふらふらと鳥のように

飛んでいて

吸い込まれるように

男のなかの空を覗いたりしている


入ろうか入らまいか

大して心は決まっていないのだけれど


ただ

入る前から 警戒されたり

変に意識されたりするのは

どうも心地が悪く

自然と避けてしまうのやもしれず


その点

何の構えもなく

気がつけば すっと

その空に入らせてくれる 男の人に

皆 気がつけば

吸い込まれてしまうのではないか


この話は

男と女を逆にしても

同じかもしれないが

どうだろう


つまるところ

構えるな、ということかもしれない

男女のことはすべて


そりゃあ

鳥が珍しければ

空も構えてしまうのかもしれないし


一度 呼吸困難になった鳥は

空に吸い寄せられることに

必死で抵抗したりもする


しかし 何でもありなのだ

荒涼とした空でも 地味な鳥でも

ただ その「在り様」が大事なのではないか


とにかく

女は 自由に飛んでいればよく

男は 空をどんと 開いていればよい

そういうことかもしれない


なんてイメージ

をしてみたり。

思いつきだよ