凡庸なことを
「薬にも毒にもならない」などと言うけれど
「薬にも毒にもなりすぎる」ということも
あるのだろうか
薬にも毒にもなりすぎる 人
そこにいるだけで どこか強烈な 人
誰かには ひどい毒で
誰かには なによりの薬
だいじょうぶよ
どんな自己嫌悪も 自己愛の裏返し
きっとそれほどのことはないのよ
それに
彼女に刺さってしまった その毒を
つい放ってしまった あの子も 今そうして落ち込んでいるかも
しれないし
どう作用するかなんて 分からない世界
誰かにとっては天使で
誰かにとっては悪魔
それは誰でも きっとそうなんだ
誰にとっても天使 な人とか
誰にとっても悪魔 な人とかも
いるのかな
でもそれはもう 神とか
逆におそろしい病の域 のように思えたりもする
そんなものに なりたいのかい?
「ふたつ 良いこと さて ないものよ(河合隼雄)」
毒と薬は紙一重 それを忘れないで
ふたつ良いこと さて ないものよ
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