「音楽は歌であるべきなのです」
「ピアノを弾きたいのなら歌なわなければなりません」
by.ショパン
昔、ピアノのコンクールで「バロック」⇨「古典(クラシック)」⇨「ロマン」⇨「近現代」の4つの時代の厳選曲から課題曲を選ぶ、というのがありまして。作者が違っても、時代ごとの特徴はかなりあるのです。
ロマン期は難しいけど感傷的で、弾きごたえがあったの。そのロマン期の一番の担い手が、ショパン先生です。「ピアノの詩人」と呼ばれた人。
感情的なのに、品があって激しくなくて、激しい曲もどこか美しくて。子供ながらに、なんかキュンとするなぁ、センチメンタルになるなぁとか思ってました。
動乱のワルシャワからウィーンに出て、パリで花開いて、ロシアに占領された祖国に帰れないまま、祖国を思いながら、亡くなっていったショパン。
図書館で子供用の伝記本を手にとってみたら、音楽家の人生は今も昔も変わらないな、と興味深かったです。たとえば・・・生活の不摂生が理由で、婚約者に振られたり(笑)
名曲書くし、ピアノもうまいのに、大勢の前で弾くのが苦手だったり。パリに出たことでようやく評判を得たというのも、ロマンチックな彼の音楽らしいエピソード。
当時は都市部の空気がかなり悪かったらしく、結核がひどくなり、39歳で亡くなってしまったショパン。彼は音楽と同様、とっても性格もピュアな人だった(と漫画にはある)らしい。
ピュアネスと生活は、いつでも相反するね。不器用だからこそ人の胸を打つ。言葉では語れない感情、というのは確実にあって。それを綴ってるんだよね、音楽は。
世の中にいっぱいあるはずの、言葉以外の”心”ももっと感じていたいし、大事にしたいよね。
なんつて、絶賛曲作りに夢中なので、こんなことばかり思ってしまうのでした笑
作曲はもちろんだけど、彼のピアノ演奏はとっても心を打つ系だったらしく。音源はそりゃ当然残っていないんだけれど、生で聞いてみたかったな。
本人の曲の、本人の感情を込めた演奏は、そりゃ感動的だったろうなと想像します。
(小学館版 学習まんが人物館より)
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