セイ!からの北欧神話とヴァイキング


子どもの頃、車に長渕のテープしか積んでいない叔父さんがいたのですが、

従姉妹たちと遠出するときには、いつもそればかり聞かされていました。


このツイート見て、つい懐かしくなって、

Spotifyにあったので、長渕先生を能動的に再生してしまいまして。


そして、昔の歌のアルバムを流したままにしてたら、初めて聞く曲の歌詞が、耳に飛び込んできました。


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「俺らの家まで」作詞作曲:長渕剛


春の風が 表通りを 通りぬけていくのに

知らん顔は意地悪 そろそろ電話待ってる


でもね 男の心の奥にしまってるものだよ

一番大切なものだけ わかるね それが君さ


女好きは 俺らの悪いくせ

でも 遊びなんかじゃないよ

機嫌なおして 来いよ来いよ

俺らの家まで


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これ聞いて思い出したのがね、

今絶賛ハマっている「ヴァイキング」のドラマの主人公ラグナルの

前妻である女戦士・ラゲルサの台詞です。

ラゲルサは、戦えばめっちゃ強いし、綺麗なだけじゃなく、農民で母親の顔もあって、男前すぎる女性で、皆から尊敬されてます。

あとで女王にもなったりして。


でも、そんな彼女でさえも、最初の旦那さんだったラグナルと

別れてかなり経ってから

「ラグナルのことになると、判断力が鈍る」

「どんな女も無意識にそうなる」

なんて言うの。


しかし長渕は歌う。


「でもね 

男の心の奥にしまってるものだよ

一番大切なものだけ

わかるね それが君さ」


ラグナルは別れてからも何かとラゲルサを頼ってて、この「君」が、まさにラゲルサだな〜と。


このタイプに

「機嫌なおして 来いよ〜来いよ〜」

(ここのメロディが秀逸)

実際そう言われたら、
ラゲルサみたいな女性でも
つい判断力を失いそうになるのねぇ。
(何度もぐっとこらえて冷静に判断してたけど)

でも二人は実際、思い合ってる関係で。


ラグナルは二番目の奥さんと子供はたくさん授かったけど、愛はなかったとお互い認めてるし。


ラゲルサも再婚、何度かしてるんだけど、

結局、誰も深くは信用してなくて

そのうち、ラグナルと結婚してた普通の日々ばかり思い出したりして。


ラグナルが失意の底から奮い立った時、

ラゲルサに「一緒に報復の戦いに行かないか」って誘いに来るとこ切なかったな。

死にに行くつもりの旅に誘う。

最期にやっぱり、一緒にいたい女…



えー

何が言いたいかと言うと、

地に足のついた人生を送りたい女子は、

この「俺の家まで」タイプの男の人に出会ったら

逃げて〜!てことでしょうか笑


でも、

お互いに「その人」という運命で結ばれてしまったならば、

あとはもう、並外れた心の強さを身に付けていくことが肝要かと。

ええ。

さりとて覚悟があれば付いていけるかも。

玉置さんでいうとこの青田さんか。



こんなこと書くと勘違いを生みそうですが、

ヴァイキングは恋愛ドラマではありません。


かなり残虐な戦闘シーンもてんこ盛りですが、中世ヨーロッパを描いた作品の中でも、かなり面白いです。

人間ドラマがすごいの。深い。


GOTほど華やかではないけど、その分「哲学」が濃い感じかな。

どの一人ひとりも人間くさくて、自己中で、でも生の輝きがあって。

人生の無情もたくさん描かれてて・・・


そんなわけで、北欧神話の「破滅的な思想」にも非常に興味が湧いております!


中世ヲタクからは以上です!

ドラマで「北欧death」な世界観に浸りまくってたら、

こっちのWAFFLES先生の世界が、自然に理解できるようになってきました。

同じ名前のご縁があるので、なんだか嬉しいです。

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