萩尾望都センセに学ぶ、創作の魂と熱量の話


このシリーズ、慌ただしい最近の、多大なるときめき!になっています。

(この本、好きだわーと思うと、かなりの確率で河出書房様)

大人になってからハマった、萩尾望都さんの漫画。

いい意味で、普通の漫画じゃなくて、

 なんでこんなに洞察と世界観が深いんだろう?

 SFの設定がすごいんだろう・・・?と思っていたら

その秘密や創作の背景がビンビン紐解かれていて、

数ページごとに目からウロコ!という感じの本です。


対談集なのですが、

どの作家さんも「これ!」という突出した思いがあって。


何かモノをつくるなら、言葉を紡ぐなら、


「あなた」はなぜ、それを描くのか?

そこに「何を」込めたいのか?

「それ」で、何を投じたいのか?


を、常に問いかけていなくちゃ、と思わされます。


そういう熱量のない作品に、心が揺れない理由もわかってくるような。

その状況を処理するためだけのセリフとか、

作者の思いを何も背負わせられていないキャラクターとか。


「その人が伝えたい強烈な何か」が

「絶大な熱量を持って」伝えられていると、

どんなジャンルでも、素晴らしいものとなる気がしてくる。

そういう熱量がある人と作品を、尊敬する・・・

・・・て何を偉そうに言っているのか、と自分でツッコミつつ笑

とりあえずとても意義深い、尊い本です。

天才漫画家と呼ばれる、70歳の人生の大先輩に、

ほんの少し、大事な何かを分けてもらえている気分です。



漫画といえば、「WAFLELE」「Coloration/カラレーション」の

ジャケットを描いていただいた

大好きなイラストレーター、本田亮さんの個展にも行ってきました。


一枚の絵から「物語」がさりげなく香ってくる、稀有な方。

最初、漫画家になりたかったと聞いて妙に納得。

最近改めてよく思うのは

スケジュールの少し先に「楽しみ」があると

予想外のこととか、嫌なことが起きたとて、

人間とりあえず、ワクワクして生きてしまうのだなあ、と。


私の場合、その多くは

「歌って、作って、どんな形であれ発表して」という楽しみで。

楽しいことはいっぱいあるけど、

「心を生きさせてくれる楽しみ」に、それ以上のものはない気がしたり(大袈裟)笑


結局は、限りなく、

いつだって他の何か以上に、

楽しみだから、幸せだから、

続いているんだなぁ・・・と思ったりするのでした。


要約すると、

最近、音や歌を通じて

怨念を込める(イイ意味で笑)時間が

たくさんあって幸せ、という話!


そんなわけで、wafflesも絶賛レコーディング中です!

10月〜11月は色々、楽しいお知らせできるかと。

そして11月24日は、恒例の年イチワンマンです!!

写真は亮さんの個展より。