沈む時は音楽と一緒に


相変わらず隙間を縫ってチョコチョコと映画ドラマ観ていますが、

偶然に立て続けで「音楽」の映画で。

やっぱり共感ポイントがいっぱいだった。


「ハーツ・ビート・ラウド」というNYが舞台の映画。

シングルファザーで、痴呆気味の祖母がいて、

経営するレコード屋も潰れそう…という人生の窮地のなかで。

音楽バカな父が、娘と二人で

「バンドじゃない」って名前のバンドを組んで、曲を作るお話です。

娘は、医学部行くのが決まってて、

お金どうすんのーて状況でも変わらず夢見がち、な父親に呆れてて。

でも彼女も恋人ができて、心が少しずつ開いてく。

「タイタニックの楽団みたいに、船が沈む時は音楽を奏でるものだ〜」

なんて言いながら二人で、一度きりのライブをするのです。


最後の終わり方も良かったな。

非現実的じゃなくて、でも未来の”芽”はあって。

続いていくストーリーがあった。

旅立ちには歌が必要だね。勇気と愛の。



ウズベキスタンの景色が見たくて行った「旅のおわり 世界のはじまり」も

意外にも、音楽が軸の映画だった。

歌は結局、心なんだよね。それは本当にそうなのだ。

人が「歌いたいとき」というのは、心がちゃんと動いて叫んでいるとき…!


とても静かな話だけど、

景色や物語と一緒に、すごく丁寧に心情に沿って描かれているので、

とても入り込んで共感ができた。


「愛の讃歌」が歌われるんだけど、何せおフランスの歌ですから。

以前フランスの人が、

「フランスの曲は全部基本、悲しいのよ!だからいいのよ!

だから演歌の良さもすごく分かるの!」と熱弁してたのを思い出した。

ぜんぶ悲しいのか。

それはつまり「フランス的・切なみ」なのか。


私も悲しみとTearsを歌わずにいられない性だから、分かるぅ〜笑

Fondamentalement, je chante sur la tristesse et les larmes.

だって「愛がなんだ」のこういうシーンがキューンって沁みるのも

そのほかが切なさ満点だからじゃない!?


砂漠があるから、そこで見つけた星が輝くの…と

ワンマンの哲学ポエムゾーンで話したことに綺麗に繋がったところで、

本日は終わります笑

サヨナラ、サヨナラ〜