2019.07.02 11:29沈む時は音楽と一緒に相変わらず隙間を縫ってチョコチョコと映画ドラマ観ていますが、偶然に立て続けで「音楽」の映画で。やっぱり共感ポイントがいっぱいだった。「ハーツ・ビート・ラウド」というNYが舞台の映画。シングルファザーで、痴呆気味の祖母がいて、経営するレコード屋も潰れそう…という人生の窮地のなかで。音楽バカな父が、娘と二人で「バンドじゃない」って名前のバンドを組んで、曲を作るお話です。
2017.05.30 02:40MAY dream / 辻征夫さん※好きな詩の紹介です『婚約』鼻と鼻がこんなに近くにあって(こうなるともうしあわせなんてものじゃないんだなあ)きみの吐く息をわたしが吸いわたしの吐く息をきみが吸っていたらわたしたちとおからず死んでしまうのじゃないだろうかさわやかな五月の窓辺で酸素欠乏症で(辻征夫『隅田川まで』より)
2017.05.29 05:08中城ふみ子さん「しんちょうに けんきょに のびやかに」そういうひとに わたしはなりたい ずっと精進頭と心 どちらも うふふと笑えるようにしっかり立ちながら 人々のなかで生きながら雪かぜのなかに乙女と 母と なり曖昧にぼかす 生き方を知らず(中条ふみ子)中条さんは60年ほど前にたった32歳で乳がんで亡くなった方です昔の方だけど 全然そんな感じしなくて 親近感近い何かを感じる 憧れかな?『曖昧にぼかす生き方を知らず』どんな人だったんだろうなある限り 与える恋の悲しみを知りわけてより花は動かず勝気なる ひとり暮らしの我が夜に産むは無精卵の如き歌いくつわが内より幼き少女 脱けゆきて春の夕べを 会ひたくてゆくこれはきっと病床から抜け出していく気持ち春芽ふく樹林の枝枝くぐりゆき...
2017.05.29 04:53拝啓、茨木のり子さまあなたのかたわらで眠ることふたたび目覚めない眠りを眠ることそれがわたくしたちの成就です「急がなくては」本当に大好きな詩人の方。お互いに「目がくらみ」一目惚れで結婚して25年。その愛する旦那さんが亡くなって31年間。一人でずっと、愛の詩を紡ぎ続けた女性です旦那さんが病気でなくなったとき、「虎のように」泣いた、という記述がたまらない好きすぎるコトバがありすぎて、挙げきれないむしろ本当に好きなものは書きたくないくらい(心のなかにとっておきたい)そのうち書いてしまうかも、しれないけれど笑女の人の詩 というのは 男の人とぜんぜん違うこのような烈しさが たまらなくよいと思わされる人
2017.05.29 01:31映画的詩的 数学的美的 文学的素敵、な小沢健二さんここ数年の動向はそんな熱心に追えていなかったのだけど、今回「誓いは消えかけてないか? 深い愛を抱けているか?」と問いかけるオザケンの新曲から溢れる"希望"の度合いの強さに、すっかり心奪われております。゚(゚´ω`゚)゚「人気のない路地に確かな約束が見えるよ」とか「無限の海は広く深く でもそれほどの怖さはない」とか、5秒に一度くらい言葉がズドーンて来るので、休む暇がないのです。「映画的詩的 数学的美的 文学的素敵」これはすべてオザケン曲の魅力を表す言葉ではにゃいか!笑「もしも間違いに気がつくことがなかったのなら」という言葉は、色んな色んな意味に取れる。後悔にも懺悔にも、社会的批判にも。でもこの文脈を彼が歌うと、圧倒的な人生と世界の肯定に聞こえてくる。不思...
2017.05.29 01:31からたちの花 / 吉屋信子大好きな本ひとつ増えました。故・吉屋信子さんの「からたちの花」。昭和8年に連載されてた少女小説です。ある少女、麻子がうまれてから15歳になるまでの、心の成長を描いた話。.美しい姉妹に挟まれ、周囲の愛情を渇望して育った個性的な容姿の麻子。ひどく卑屈になったり、音楽の舞台に立った途端に自慢屋になったり、大病をしてからは同情引きになったり…人格を大幅に変えながら成長していく。そして最後は、文字通り「雷に打たれて」大きな目覚めをするのです.敏感ならざる少女時代を過ごした方には、きっと共感できるはずの葛藤と渇望。数時間で一気に読み切ってしまいました。文章も本当に綺麗!こういう文字に触れていたい。使いたい。.そして吉屋信子さんという人。投書マニアな少女時代から作家...