夕日に染まるキツネを見ていた

人に優しい社会、

といっても、色々と種類があるね。


自由があること。
争いがないこと。
ストレスが少ないこと。
すべてが誠実なこと。

・・・全部、微妙に意味が違う。


「身勝手」との境界線も曖昧。

あっちで争わないことで、ストレスを溜めて、こっちで爆発させたり

こっちで自由でいようとして、あっちで我慢したり


どっかにしわ寄せはくるから

どこもかしこも「優しい社会」であり続けるのは、難しい。


そういうものを引き受ける受け皿のような

「吹き溜まり」は、どうやってもなくならない。


いつだって機嫌よく!なんてふうに

地球は回らないのか。



でも「優しい時間」は、あちこちで手に入る。


あるもの以上に魅力的に魅せて

人を化かすものも沢山ある。化かし化かされ、生きている。


でも、そういう虚構を完全に取り払ってしまえば、

世界は「灰色」なのかもしれず。

「本音」だけでは、「真実」だけでは、「素」だけでは

かなり灰色なのかもしれないとも思う。



騙すとは言わないまでも

あれこれ化かしあうことが、

全体としては「優しい社会」なのかもしれなくて


誰かを傷つけぬ程度に、キツネであることも

世界の彩りのような気がしてきたり

私もキツネ
あなたもキツネ
そうであることを
信じてみれば
急に愛おしい世界
時には争いもしながら
誠実さを失わずに
らしく表現する自由と

自分の思う優しさを貫くべく


小さな世界でね

君にあるスモールワールドを愛せよ、ってね

















k y o k o "waffles"

k y o k o "waffles"

singer&songwriter of "waffles" in JAPAN.