連歌「あつかんほっぺ」


「恋よりも仕事が楽しくなっちゃってぇ」男の気合の初マフラー


ネギ買ってごめんなさいのバス だってどしても鍋食べたかった


前の職場があってさと見つめるビルに探すは誰ともなく


地元へ帰ろう帰ろう帰ろうそんな何度も歌わないでと風来坊


降りたらねちゃんと忘れる諦めるだって先輩「お先です」


障害だらけお仕事顔で歩く渋谷は冬銀河のように輝いて


赤ちゃんを抱えるみたいにコート持つ男の人の熱燗ほっぺ


(連歌「あつかんほっぺ」、自作)





季語が入らないものは都々逸ってことで(たぶん)

バスに乗ると、電車よりもなぜか、色んな人や景色が目について

勝手に色んな人生を想像してしまい、短歌を詠みたくなってしまいます

バスの、あの小さな「箱」って感じがいいのかな