高いところが怖い。
ものすごーく怖い。
隙間がある階段が、一番苦手。
透明な板も、ダメ。
でも、よくよく考えると。
もっと怖い事、いっぱいあるはずなのだ。
高いところよりも怖い事も、いっぱい経験してきたはずだし。
でも
あなたが一番、怖くて腰が引けちゃう瞬間は?と聞かれると
絶対「高いところ」と答えてしまう
ショッピングセンター系のエスカレーターでさえ怖いんだもの
無条件で、勝手に足がすくむのは
落ちたら死んじゃう・・・という予見からの反応だろうけど
「死ぬことをそれほど恐れているの?」と心に問えば
そんなこと、普段は意識の外にあって。怖さの実感がない。
ポイントは、
「概念としての死ぬこと」が怖いのではなく
「肉体」が、無条件に怖がっている、ということ
体は、いつだってこの人間を守ろうとするのだなあ、と思うと
ちょっと感動した。
「高いとこ行くの、やめときなよ〜落ちたら死んじゃうよ〜」と
体ちゃんが教えてくれるのだ。
「でも、ここに来るのは、たぶん一生に一度だし、せっかくなんだから、行かなきゃ。
他の人も上ってるんだから、大丈夫だよ」
と、なだめすかして上る。
そして降りられなくなる。
誰かしらの手を借りて、命からがら降りてくる。
だから、生きている。
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程度の差はあれ
生きることは、ほんの少しの「無謀」をすることだ。
上らなきゃ、いいのだけれど。
人は
違う世界を見ることへの好奇心を
止められないのだ。
大抵の場合において
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